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天邪鬼とウリ姫

昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
二人には子供がいませんでした。
そのため、二人はウリを自分達の子供のように大事に育てていました。

ところがある年、たいそう大きくて長いウリが畑で実ったのです。
二人はそのウリを家に持ち帰ろうと持ち上げました。

「よっこらしょ。どっこいしょ」

でも重かったので手が滑って落としてしまいました。

ドスン…

すると、落ちた衝撃でウリがぱかっと割れ、
中からそれはそれは可愛い女の赤ちゃんが出てきました。

二人はその子を ウリ姫 と名づけて大事に育てました。

数年がたち、ウリ姫はすくすくととっても可愛い娘に育っていきました。
はた織りが上手で村一番のはた織り名人と呼ばれるまでになりました。

「かったん。こっとん。」
「かったん。こっとん。」

毎日、おじいさんとおばあさんの家の中から、歌うような楽しげなはた織り機の音が聞こえてきます。
その音を聞いている村の人たちも、うきうきと楽しい気分になって
村中がぱっと明るい雰囲気に包まれるのでした。

織りあがった反物も、とてもすばらしい出来栄えで高値で売れました。


ある日、おじいさんとおばあさんが町へ買物へいくことになりました。
それまでウリ姫に一人で留守番をさせたことはなかったのですが
どうしても二人で出かけなくてはならない用事ができたのです。
心配になったおじいさんとおばあさんは、ウリ姫を呼んで言いました。