童話ナビ
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ぶんぶく茶がま

むかしむかし、あるところに、とても貧乏なおじいさんがいました。

おじいさんは、お店屋さんをやっていました。
おじいさんのせまい店には、ふるい茶わんや壊れかけた道具などが並べてありました。

「いらっしゃい、いらっしゃい。まだ使えますよ〜。たぶん値打ちがありますよ〜」

と、いつも言っていましたが
めったに売れることがありませんでした。

ある朝、早起きのおじいさんがお店の戸を開けると、そこにみごとな茶がまが1つ置いてありました。

「これはこれは…。どなたか親切な方がくださったのかな?さっそくお店の棚に並べましょう」

その茶がま、おじいさんの小さなお店には不釣合いなほどみごとな茶がまでした。

「これは、うちの看板だ。この茶がまを目当てにお客さんがきっとくるはず」

おじいさんの予想通り、茶がまを見てお客さんがお店の中へ何人も入ってきました。

一つ、みごとな物があると、他のものもみんな値打ちがありそうに思えるらしく
ホコリをかぶっていた古いちょうちんが売れたりしました。

次から次へとお客さんがやってきます。


やがて、お寺のおしょうさんがやって来ました。

「たいそう立派な茶がまだな。私の寺で使いたい。これはいくらだね?」

「えーと…それはー…うーん…」

お店の看板として置いていたので、おじいさんはあまり売りたくありませんでした。
すると、おしょうさんは

「それでは、三両出そう。」

そういって差し出したたくさんのお金。
おじいさんは、今まで見たこともないくらいのたくさんのお金でした。

「は、はい、はい。ありがとうございます。」

おじいさんは売ることにしました。
おしょうさんは、大事に抱えて茶がまをお寺へ持って帰りました。