童話ナビ
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一寸法師

むかしむかし、あるところに、子供のいない夫婦がいました。

夫婦はとても仲が良いのですが、
子供がいないので寂しくて、毎日毎日、神様に

「どうか、わたしたちに子供をお授けください。どんなに小さな子供でもかまいません。お願いします。」

と、お願いをしていました。

すると…
ようやく神様に祈りが通じて、2人の間に男の赤ちゃんが生まれました。
でも、赤ちゃんはとってもとっても小さくて、3cmぐらいしかありません。
夫婦は、その子を

一寸法師

と、名づけました。



一寸法師は手のひらの上でおっぱいをいっぱい飲みました。
やがてご飯をむしゃむしゃ食べるようになり、大きな声をあげて走り回るようになりました。
でも、いっこうに大きくなりません。
小さいままなのです。

数年が過ぎたある日、一寸法師がお父さんとお母さんに

「ぼく、都に行きたいんです。」 と言いました。

お父さんとお母さんは吃驚して

「都には人が大勢いる。お前は小さいのだから踏みつけられたりしてしまうかもしれない。危ないよ」

と言いました。

でも一寸法師はそれでも都に行きたいと言いました。
都へ行って自分の力で暮らしたいと。

お父さんとお母さんはとても心配でしたが
一寸法師の真剣な目を見て許すことにしました。

「お父さん、お母さん、ありがとう。」

夫婦は一寸法師に、縫い針を刀の代わりに持たせてやりました。
そして一寸法師は川にお椀を浮かべて箸をかいの代わりにして都へと旅立ったのです。