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かっぱの恩返し

「おい!カッパ!お前達にはいつもイタズラをされて迷惑している!こらしめてやる!!!」

そう言うと、村の人たちはお侍を縄でぐるぐる巻きに縛りあげてしまいました。

「あなたたち!何をするんですか、わしは侍だぞ!そんな酷いことをしないでください」

「何を言うか!このカッパめ!この生臭い臭いが何よりの証拠!」

村の人たちは、河原権左衛門の言うことなんか耳を貸しませんでした。

「カッパじゃない!カッパではない!」

と最初はわめいていた河原権左衛門でしたが、棒で叩かれたりしているうちに、カッパの姿に戻ってしまいました。

「待ってくれ…悪かった。これからは、人間にいたずらしないから命だけは助けてくれ」

と、泣き出して頼みました。

それを見ていた六衛門は

「村の衆、このカッパがいたずらしたのではないのだから、それくらいで良いではないか。許してやらないか。それに頼みを聞いてやろう」

と、村の人たちをなだめました。


六衛門は泳ぐことが得意な人をつれて、カッパの河原に行きました。

泳ぎの得意な人が川に潜ると、たしかに光ったものが沈んでいます。

引き上げてみると、それは古い鎌でした。 鎌の先が光ってカッパを怖がらせていたのです。

カッパはたいそう喜んで、六衛門に何度もお礼を言って川の中へ帰っていきました。