せむしのこうま
せむしのこうまはイワンを乗せて、どんどんと女神さまの国へ走っていきました。
月の女神さまはとても親切な人で、イワンにくじらの痛みの治しかたを教えてくれました。
「クジラのお腹の中に、飲み込んだ漁師の船があります。それを吐き出せはすぐに治りますよ」
それを聞いて、イワンはすぐに海辺へと引き返しました。
そして、クジラに治し方を教えてやると、クジラは船を口の中から勢いよく吐き出しました。
すると、今まで痛くて痛くてたまらなかったクジラの体の痛みが、きれいさっぱりなくなって、すっかり元気になりました。
「ありがとう、イワンさん。お礼にあなたが探している指輪を仲間達と一緒に探してあげます。」
そう言うと、海の仲間達を集めて指輪探しを始めました。
そして、ついにお姫様の指輪を見つけることができたのです。
「どうもありがとう!」
イワンは嬉しくって喜び勇んでお城へ帰りました。
すると、またまた王様が言いました。
「よし、これで、わしは姫と結婚できるぞ。明日、わしは若返る為に、熱いミルクの湯に入る。その前に、イワン、お前が試しにはいってみるのだ」
この国には、熱い熱いミルクの湯に入ると若返る という言い伝えがありました。
若くなりたかった、王様はその言い伝えを試してみたくなったのでした。
でも、熱いミルクに入るのは怖かったので、その前にイワンに試させようと考えたのでした。
なんて、酷い王様でしょう。
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