せむしのこうま
さて、次の日、大鍋にミルクがいっぱい入れられ、下からどんどん火がたかれました。
ミルクがグラグラと煮え立ちはじめました。
「さあ、イワン。この湯に入ってみるのだ」
さすがに、イワンも怖くて入れません。
すると、せむしのこうまがやってきて、ミルクにふーっと息を吹きかけました。そして
「これでもうあなただけは入っても大丈夫ですよ」
と、イワンの耳元でささやきました。
イワンがミルクの湯に入ってみると、みるみると素敵な王子様に変わりました。
それを見た王様は、今度は自分も!と、その煮え立ったミルクの中へ飛び込みました。
ところがあまりに熱くて王様は焼け死んでしまいました。
お姫様は勇敢なイワンが好きになり、やがて二人は結婚しました。
そして、王様とお妃様になり、国民とともに幸せに暮らしました。
もちろん、せむしのこうまもいつまでも大切にされましたとさ。
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