白雪姫
むかしむかし、雪の降る冬のある日のことでした。
降りしきる雪があまりに綺麗だったので、お妃さまは
「雪のように白く可愛らしい子供が欲しい…」 と思いました。
まもなくして生まれた女の子は、お妃さまが願ったとおりの子供。
その子は 白雪姫 と名づけられました。
それからまもなく、お妃さまは白雪姫の成長を見届けることなく亡くなってしまいました。
一年後。
王様は二人目のお妃さまを迎えました。
このお妃さまはとても美しい人でしたが、性格が悪く、自分が一番でないと気がすまない人でした。
そして、このお妃は不思議な鏡を持っていました。
嘘をつかない鏡。
質問をしたことにたいして本当のことしか答えない不思議な鏡です。
この鏡にお妃さまは毎日語りかけます。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世で一番美しいのはだあれ?」
すると鏡が答えます。
「それはお妃さま、あなたです。」
これを聞いてお妃さまは大満足。
一日中鏡の中の自分を眺めて過ごしました。
それから数年後。
白雪姫もすくすくと育って7歳になりました。
色白で母親似の白雪姫は、それはそれは可愛らしい女の子に育っていたのです。
そんなある日、お妃さまがいつものように鏡に向かって聞きました。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世で一番美しいのはだあれ?」
すると鏡が答えました。
「それは、、白雪姫です。白雪姫こそ一番美しい」
それを聞いたお妃さまは、一番でなければ許せない人ですから、とても悔しがり怒り狂いました。
「憎らしい白雪姫め。あの子さえいなければ私が一番になれるのに!!」
お妃さまは、家来を一人呼びつけました。
「お前、白雪姫を森へ連れ出して殺しなさい。殺した証拠に白雪姫の心臓を持ってくるのだ。」
と、命令しました。
あまりの形相のお妃さまに逆らうことのできなかった家来は、しかたなく白雪姫を森へ連れて行きました。
でも、家来には純真な可愛らしい白雪姫をどうしても殺すことができませんでした。
「白雪姫さま。お妃さまの命令であなたを殺さなければならないのですが、私にはできません。どうか、森の奥へお逃げください」
そういうと、白雪姫を森の奥へ逃がしました。
家来は森でいのししを仕留め、いのししの心臓を持ち帰りました。
そしてその心臓を白雪姫の心臓だと偽り、お妃さまに渡したのでした。
お妃さまは喜び家来に褒美を与えました。
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